股関節の解剖
股関節は骨盤と大腿骨(太ももの骨)をつなぐ人間の体では一番大きな関節です。骨盤側の臼蓋(きゅうがい)と呼ばれるくぼみと、大腿骨側の骨頭(こっとう)と呼ばれる丸い骨で関節が形成されます。(図1)
正常な股関節では臼蓋と骨頭の表面はつるつるした軟骨で覆われているためスムーズな運動がおこなわれます。なんらかの原因で臼蓋と骨頭が合わなくなった時に痛みを生じ障害をもたらします。臼蓋が浅い、つまり屋根がかかっていない状態を臼蓋形成不全(図2)といい、変形性股関節症の主な原因となっております。

